Caravan

何もかもを 捨て去ってしまう勇気が 足りないままに この声と旅に出たんだ 誰も居ない 砂漠を裸足で駆ける 焼けるような 熱が邪魔する過酷な運命で オアシスを目指すだけ 幾千の蜃気楼を超えて ひとつじゃない 答えを探してる旅人 帰る場所は どこにもないけれど ただ 地平線の向こうへ 知らぬ町で 冷たく刺さるような視線 愛想の無い 四角く切り取った空に怯えて この詩を紡ぐだけ いつかきっと 同じ場所でまた 出逢うから 約束なんかしなくていいよ 空を焦がす この乾いた風が また ぼくたちを引き寄せる 幾千の蜃気楼を超えて かたちのない 答えを探してる旅人 途切れそうな 物語の果てで ただ この声を涸らすだけ 聴こえる